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MANHOLE:3

モロモロ発表会

最近つくづく思うんのだが、“マンホール探し”という行為はどこか渓流釣りに似ている。
渓流釣りの場合、本流で釣るのか支流で釣るのか、どこで釣るのかが
いつも問題になってくる。本流(この場合、長良川の本流の話ではないので、
川幅はいたって狭い)で釣るということは魚と遭遇する機会は支流に比べて確実に増える。
川幅が広い分だけ水量も多く、釣れるポイントもいっぱいあり、時にはビックリするような
大物とも出会えるかもしれない。しかし、いいことばかりではない。
得てして仕掛けが大袈裟(竿が長くなったり)なものになり、往々にして魚が何処にいるのか
判らなくなって、ゾンザイに釣りをしてしまう嫌いがある。また、上流でバカな釣り人が
1人いると注意深い魚は増々用心深くなり、エサに食い付かないという状態にもなる。

変わって、支流での釣りは何といってもチヨウコウが大変だ。
薮や岩で行く手を阻まれ、やっと見つけたポイントでも竿を振り出すスペースもなく、
そんなこんなで気持ちよく釣れることはまずない。しかし、支流の釣りは先人がいないので、
数少ないポイントも丹念に攻めれば、自ずと結果は付いてくる。
マンホール探しも何かこれに似ている。そもそもマンホールは地中に埋めた
何かの出入口の蓋だ。大きい道の下には必ず大きい埋設物があり、そこら辺の道にはない
出入口が必ずある。しかし、大きい道は交通量も多くて近くに寄れず、オイソレとは
写真も撮れない状態だ。指をコマネイテミテルダケということにも成りかねない。

その点、町中の道は安心して探せるし、珍しいものはないが丹念に探せば
思わぬ大物にヒットすることがある。例えばコレ。何のことはない事務所から1本入った
前津中学校の西側の6mぐらいのなんでもない道で見つけた。
それも、あったのは何故か2ヵ所だけだった。見つけた時は「なんでこんなのが
ここにあるんだ」と信じられなかった。それ以来、これにも勝る逸品を探しているんだが、
どうゆう訳か今だ見つからない。こういうことがあるからやめられないんだ。
渓流釣りでも、26cmの大物天然アマゴ(私の記録)を釣ったのは、
忘れもしない中津川のなんでもない支流での出来事。川幅1mもなかったので
ガツーンとヒットした時は驚くやら慌てるやら大変だったが、
10分ぐらい格闘してようやく釣り上げたのを思い出す。

それと同じで、珍しいマンホールをどの道で出くわすのかは神のみぞ知るだ。
私は神の御心にそって黙って歩くだけ。それとやってて判ったんだが、
折角見つけたマンホールの写真を撮ろうとしたら誰かが見ていてバツの悪い思いをして、
「まぁ、いいや。次ぎ見つけた時に撮れば」と途中でヤメタことがあった。
がしかし、そのマンホールには二度とお目にかかっていないということもある。
マンホール観察者の教訓。「次というマンホールはない。あるのは目の前のマンホールだけ」。
車にヒカレないように注意深く、釣った魚をエラそうにリリースすることなく、
マンホール観察者はちゃんと撮って帰ってくる。これですよ。これ。
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写真1:水道局の空気弁の角形マンホール。
これも、めったやたらと見つかるもんじゃない。さり気なく自慢しておこう。
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写真2:このマンホール、自宅近くの民家の駐車場の隅で見つけた。
草とのコントラストも自然だし、真ん中にあるトンボマークが可愛らしい逸品である。
by TOMHANA193 | 2010-03-02 10:33


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