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リハビリ日記:12

梅雨の話

今日も昼前からシトシト雨が降ったり止んだり、
本格的な梅雨の季節に突入した。
嫌な季節になってきたもんだ。

何が嫌いって、雨降りが一番嫌い。
汗かきの私にまとわり付く夏の熱い日も、
手がかじかんでやる気も失せる冬の寒い日も、
それぞれ嫌ではあるが我慢できないこともない。
しかし、この病気になって切実に雨が嫌だと思うようになった。
杖を突いて歩く者にとって雨は行動の自由を奪う不倶戴天の敵だ。

この病気の者が歩く時、どうしても健康な手の方で
杖を突いて歩かなきゃならない。悪い方は緊張のため
自然に腕が畏縮して曲がってきてしまう。
そのため、傘をさそうにもさせない状態なんです。どうせ持てないしね。
だから、少々の雨なら無視して雨にぬれながら歩くんです。
しかし、降り始めはなんとか歩けても、その内歩けなくなるのです。
雨に滑りやすくなって危険ですし、その内完全に杖が突けなくなる。
体重の掛かった杖が滑ると、体が倒れるしかありません。
この病気の者は、1度倒れたら自分ひとりではもはや起き上がれない、
立ち上がるには人の手を借りなければなんともならない
ということをいやと言うほど知っている。
だから、この病気の者は倒れるとそのショックでしばらく何もできない。
こういう風に意識が駆け巡って、神経質になるほど雨を一番恐れてる。

私の場合も例外でない。
雨が降ってくると、しゅんとしてやる気が失せてくる。
車で行くとなれば嫁さんを煩わせることになる。
嫁さんが自分に気を使っていることが分かるし、
自分がイライラして些細なことで喧嘩をしないか心配だし、
乗らなかったら、それに越したことはないんだがそうもいかない。
早くスカットした夏空がこないか。今から待ちどおしい。

梅雨真っ最中の今日この頃、
なんとも気分の滅入るメールです。
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情景写真:12

by tomhana193 | 2010-03-04 14:48


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