歴史のオマケ:21

狛犬/8

訪れる人も稀な神社の参道脇に放置されている狛犬はほとんどの場合が
風雨にさらされ続けている。そんな狛犬は奉納者の名前は何となく判るのだけれども
作者となるとまったくもって判らない。ひどい時には判読不明で奉納年代すら
判らないというものもあり、いわゆる美術工芸品や文化財という観点からは
まったく無視され続けてきたし、これからもそのことは変わらないと思う。
参拝者にしたって神社に来るのはお参りするためであって、ワザワザ狛犬を愛でるために
来ている人はめったにいない。でもそんな狛犬の中にも日本最古の狛犬とか
重要文化財指定などという由緒正しき狛犬もいることはいる。

そうした狛犬が「よい狛犬」なのかどうかはさておいて、ここに紹介した1418年作
(と言えばこの地方の超有名人織田信長が生まれた時から更に116年も遡ることになる)の
伊勝神社の陶製瀬戸鉄釉狛犬(もちろん座敷狛犬)は愛知県から
文化財に指定されているので逸品であることは間違いない。でも、私としては
そんなガラスに囲まれて誰からも触れられることのないものよりも、名もなく由緒もなく、
それでいて何ともとぼけた味のある親しみの持てる狛犬の方が
よっぽど狛犬らしくていいんだけれどもね。
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写真1:こんもりとした森に囲まれた神社があった。
特別特徴のある狛犬ではなかったが拝殿奥に何か赤錆が付いて痛々しいかった。
(中川区八剱社:昭和4年奉納)
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写真2:国道1号線沿いに神木が立派な神社があった。
名前を見ると熱田社としてあった。白い身体に赤い襟巻きが何かドクドクしい。
(中川区熱田社
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写真3:地図にも載っていない神社に立派な狛犬がいた。
小さな境内に本殿と狛犬と鳥居だけ。慎ましい神社ではあった。
(中区八白龍神社
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写真4:この地方では珍しいケツ上げ狛犬がいた。
全体の雰囲気はこの地方のものだから制作者が遊び心で作ったのかもしれない。
(港区築地神社:大正14年奉納)
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写真5:船方小学校の北側にこの神社はある。
この狛犬を見ていると子供達の生長を見守る優しさのようなものが感じられる。
(中川区神明社:昭和26年奉納)
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写真6:八熊通りから1本入ったところに鬱蒼とした森に囲まれた神社。
ここにある銀杏の神木は必見。本殿の中を覗いたら座敷き狛犬もいたぞ。
(中区金山神社:大正11年奉納)
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写真7:円谷プロにいた怪獣カネゴンみたいな狛犬。
何かひょうきんで可愛らしい。こういうのがいるからヤメラレないんだ。
(中区住吉神社
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by tomhana193 | 2005-12-20 17:17


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