人生の無常を語らせたら彼の右に出る者はいないとまで言われた吉田兼好の 有名な「徒然草」に狛犬の話(236段)が出てくる。その話はこうだ 「丹波の出雲大神宮にあるお坊さんがとある神社にお参りした時のこと、 通常狛犬というのは右と左の犬が顔を向き合っているのが普通だが、 そこにあった狛犬は互いに背中を向けあって座っていた。お坊さんはそれを見て 何かありがたい理由があってのことだろうと考えて非常に感動する。 一緒に来ていた人達にもそう説明してハラハラと涙まで流した。 ついには神社の神官をつかまえて背中向きに座っている理由を聞き出そうとした。 しかし神官の話はまるで違って、その狛犬は近所の子供のいつもの悪戯で 普段は顔を向き合っているのをひっくり返したのだということ。 そして神官はさっさと狛犬の位置を顔が向き合うように元の位置に戻してしまう」 とこんな風。当然お坊さんの面目は丸潰れ。高僧、高僧と周りの人からチ ヤホヤされてボケたのか、偉そうなこといっても単なるしたり顔の 愚かなジーさんだったというこの話は単純に笑えるし、知識人に対する兼好の痛烈な皮肉が よく表現されている。私もこんなジーさんにならないように気を付けなければいけない。 自戒の念を込めて皆さんも夢ゆめ忘れることのないように。 これだったらいない方がましなんだけどな。 (昭和区伊勝神社) ワザワザ写真に撮るような狛犬でもないかな。 (北区大幸八幡社:大正6年奉納) 狛犬がいたりと何か摩訶不思議な寺だ。 (中区万松寺) 下の方に彫ってある巾着が可愛かったのでつい載せたまで。 (中区福生院) あとどれくらいここにいられるのか心配だ。 (港区築地神社) 小さいからといってアナドってはいけない。 (中区若宮八幡社) 1年ほど遡ったことになる。記念の狛犬だ。 (中区桜天神社:明治35年奉納)
by TOMHANA193
| 2010-03-02 10:45
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人生の御負け
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